約3年ぶりのTDS ナイトタイムエンターテイメント
2022年11月11日、東京ディズニーシー に約3年ぶりにナイトタイムエンターテイメントが帰ってきました。今までは全然ディズニーに関して記事を書くことはありませんでしたが、実は昔から大のディズニー好きな自分は、この新しいハーバーショーをすごく楽しみにしていました。そしてついに先日鑑賞することができました!
ガッツリな感想は後述するとして、最初はあまりネタバレにならない程度に書きます。このショーは2024年春にオープン予定の新テーマポートでフィーチャーされる「ピーターパン」「アナと雪の女王 」「塔の上のラプンツェル 」 等の作品を通じて、『諦めずに願いを信じることの大切さ』 を描いたショーです。実際にショーを鑑賞して「感じたこと」や「注意した方がいいと思ったこと」を今日は書き連ねたいと思います。
【ネタバレなし】鑑賞前に注意した方がいいと感じたこと
①登場する作品を予習しておくと◎
端的に表すと、メディテレーニアンハーバー の360°全部を余すところなく利用した演出、数々の楽曲をマッシュアップ することで実現した感動の楽曲、素晴らしい映像に大満足。本当に公演時間30分があっという間で感動に浸ることができました。
ただ、数作品を元にショーを展開する都合上、それぞれの映画で使われるシーンが細切れになってしまっているため、いずれの作品も観たことがない人にとってはちょっとわかりづらい構成となっているかもしれないです。そのため、もし鑑賞をしたいと考えている人がいたら登場する7作品全てを鑑賞してから パークに足を運んでもらうことをお勧めします。(もちろん、全部観たことがあるよ!って方ももう一度観てから行くのが吉です!!)
②鑑賞場所に注意が必要!
メディテレーニアンハーバー の全域を使うので、ハーバーの中心を見ることができればどこからでも鑑賞はOKです!…が、個人的には、初見はショー全体を見ることができるような高い位置の鑑賞場所がおすすめです。ちなみに今回僕はプロメテウス火山 の麓、フォートレスエクスプロレーションから鑑賞しました。(※下図も参照ください)
ただし、パークに行って多少待てばどこからでも好きに見られる訳ではなく、現在、一部の鑑賞場所はディズニープレミアアクセス(DPA )や、バケーションパッケージ、エントリー受付(抽選)の専用席となっているので、注意が必要 です。来園日によっても専用エリアが2パターンに分かれているとのことなので、詳細はホームページで事前に確認されることをオススメします。
(HP:https://www.tokyodisneyresort.jp/treasure/believe/ )
赤四角あたりが今回鑑賞した場所(フォートレス・エクスプロレーション)
③しばらくは数時間待ちを覚悟したほうがいい
本ショーの公演が始まってまだ1ヶ月と少しという状況のため、もしガッツリ観ようと思っているのであれば、数時間待ちは覚悟 しておくと良いでしょう。平日でしたが専用席以外の鑑賞場所は最短でも3.4時間前から待ち始める人がいましたので、鑑賞エリアの最前で観たいという方はそれくらいを覚悟をした方が良いでしょう。場所取りに遅れてしまうと殆ど見れず、音楽を聴くだけになってしまうかもしれません。
ただ、数時間待ったとしても公演内容は本当に素晴らしいので、長時間待つ価値は十二分にあります! 語彙力がないため、魅力を伝えられる自信がないのですが、以下でガッツリとネタバレ含む感想を書きたいと思います。
※ここからはガッツリ感想を書くためネタバレ注意※
【ネタバレあり】ショーを彩る3つの要素の素晴らしさ
【1.音楽】数々の名曲のマッシュアップ と素晴らしい主題歌
まず、音楽が本当に素晴らしすぎる。
マッシュアップ の嵐とでも言うべきでしょうか、フィーチャーされている映画楽曲のメイン楽曲からサブ楽曲まで本当に余す所なく使われている印象でした。
特に
「塔の上のラプンツェル 」「アラジン」「リトルマーメイド」の3作品の各代表楽曲がマッシュアップ されている場面 は最高でした。もちろんその他の場面で使われている楽曲の数々も素晴らしいので、ぜひハーバーで体感してみてください。
そしてショーの主題歌である「Every wish deserves a dream(邦題:君の願いが世界を輝かす)」も最高。ショーの最後に本曲の邦楽verが流れるのですが、
MISIA さんの歌声が心地よい余韻を残してくれるんです。TVCMでも最近バンバン流れていて1フレーズだけでも聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ラスサビのワンフレーズしか聴けないのが惜しいくらい素敵な楽曲なので、ぜひともショーを通しでご覧いただいて、主題歌の良さに酔いしれてみてください!
【2.構成】様々な名場面を通じて描く「信じ続けることの大切さ」
次に、ショーの構成について感じた以下の2点について書きたいと思います。
①起承転結の四部構成で展開
①起承転結の四部構成で展開
構成が素晴らしいことからこそ、前述の音楽が活きるんですよね。基本の構成は以下の起承転結の四部構成で展開されていると感じました。
起:主人公たちが願いを抱く
承:叶えるために突き進んでいく
転:挫折・困難に直面
結:信じ続けることで最後には願いを叶える
こちらの起承転結を"誰かひとりの主人公"に歩ませるのではなく、登場する7作品を組み合わせて描かれていました。
ディズニーの映像作品が好きな自分としては様々な作品を組み合わせて展開している構成はとても心に刺さった のですが、作品を知らない人からすると、展開が早く感じられて、置いて行かれていると思うしまうかもしれません。
また、組み合わさっている7作品全てのテーマが(当たり前ですが)同じではないので、やはり上述のような起承転結の枠に簡単に納められない感もあります。全作品をちゃんと観たことがあるからこそ、なんとなく枠に収められるかなぁ…といった具合なので、ぜひ冒頭に書いた通り浚ってから鑑賞することをオススメします。
②世界的な キャラク ターを主役にしない斬新さ
構成に関してもう1点注目すべきなのが、
ミッキー&フレンズ(ミッキーやミニー、ドナルドなど)が殆ど出演しないこと です。フィナーレにオマケ程度に少し出演していますが、演出的には不要だったと個人的には思っています。ただ老若男女全員が知っている(と言っても過言ではない)キャ
ラク ター達を出さず、映像作品に特化するという選択肢はやはりあり得ないのでその辺は仕方ないかなぁと。
若干ミッキー達の登場に関して結構ケチをつけるような書き方をしてしまいましたが、誤解の無いように再度書くと、"出演の必要はなかったとは思った"ものの、"出演することでショーの邪魔をしているとは思わなかった" ので、「鑑賞者全員が楽しめる」ことを目標地点としたとき120%レベルで達成している素敵な構成 です。
(もっともっと構成に関しては書きたいことが山ほどあるのですが、次の項目に行きます笑)
【3.演出】TDS にしかできない演出がここに
最後に演出について大きく次の2点に分けて書きます。
①バージ(船舶)の使い方の素晴らしさ
①バージ(船舶)の使い方の素晴らしさ
今回は、6隻のバージ(船舶)が登場するのですが、今までにないバージの使い方に驚きました。
メインのセンターバージと細長い4隻のバージ、この5隻の使い方が本当に秀逸 。(残る1隻は完全に
ストーリーテラー 用なのであまりギミックが凝っているイメージはありませんでした笑)
これらの5隻のバージを使ってキャ
ラク ターを登場させたり、映像を流すのですが、1分1秒無駄がない使い方をしているんですよね。今回はバージのギミックが秀逸で終始驚いてばかりでした。
バージの使い方において個人的に印象に残っているのは「
ラプンツェル 」と「リメンバーミー」です。どういった形で使われているかは、ぜひ実際に観てみてほしいです。
世界のディズニーパークを見ても唯一「海」をステージにしているからこそ、ここまで自由で秀逸な演出が出来るのだな、と感心しました。
(バージの良さを書き始めたらもっと長くなったので割愛します!!)
特にショー終盤、
「モアナと伝説の海」の場面、 主人公のモアナが彼女のおばあちゃんと邂逅するシーン 、ここでの
マッピング の使われ方が秀逸なんです。モアナが乗るバージと
マッピング がリンクすることで、映画からそのまま飛び出してきたと思えるくらい!思わず感涙でした。
【まとめ】期待を大きく上回る新しいハーバーショー
感想は以上となります。本当はもっと「この場面のこのバージの使い方が!」とか「ここにこの曲のメロディーが!」といったこのショーの魅力をたくさん書き連ねたいのですが、すでに長くなっているのでこれくらいで…。
総評としては、以下の通りです。
・ ディズニーシーに来園したら絶対に鑑賞すべき ショー
(…たとえ寒空の下で約5時間半待ったとしても…笑)
・ 初見はぜひ全体が見渡せる鑑賞場所で 楽しんで!
・ 登場する7作品は事前に鑑賞していく ことがおすすめ!
2024年春に完成予定の新しいテーマポート「ファンタ
ジー スプリングス」がますます楽しみになるような素敵なショーでした。
以上、長々と読んでいただきありがとうございました。今回は過去のハーバーショーとの比較などが言及できなかったので、どうしてもまた書きたくなったら記事にしようと思います。
2022.12.17
うめおにぎり